きよちゃん
いち
きよちゃん
この記事を読めば、こんなことがわかります
- 精読と多読の違いとそれぞれの重要性
- 効果的な多読のやり方
- おすすめの英語多読本
多読を始める前に精読と多読の違いを理解しよう
多読とは、ただ大量の英文を読むことではありません。英文を読む練習になる2つの方法のうちの1つです。
英文を読む2つの方法
- 精読(Intensive reading) 精読をするときは、英文をじっくり正確に読んでゆきます。わからない単語があれば、しっかり辞書で調べます。
- 多読(Extensive reading) 多読をするときは、英文を素早くざっと読んでゆきます。わからない単語があったとしても意味を想像するにとどめ、辞書で調べません。
英語のリーディング力を伸ばすためには、精読と多読にバランス良く取り組むことが大切になります。どちらか一方だけに偏ってしまわないように注意しましょう。
精読➡多読 の順番で取り組もう
なぜ、精読➡多読の順番になるのかというと、多読で読む本は、素早くざっと読んでも8割がた内容を理解できるものが効果的だからです。精読をしようとしても(じっくり正確に読もうとしても)理解できないような本を多読したりはできません。
塾や学校の英語の授業では精読を行う機会が多い(多かった)と思いますが、多読をするにあたって、まずは中学校レベルの文法と単語は押さえておきたいです。
中学校レベルの文法と単語に不安のある人は、まずは高校受験レベル(英検3級程度)の参考書に取り組み、精読の練習をしましょう。精読をするにあたってのおすすめの参考書は、別の記事で紹介します。
効果的な多読のやり方
まずは、多読のための本選びです。これが、いちばん大切になります。多読のための本は、本屋さんで買うのでも、図書館で借りるのでも、どちらでも良いです。ただし、本を選ぶ際に、必ず守らなければならないことが3つあります。
- とびきり簡単な英文で書かれた本(8割がた理解できる本)を選ぶ。決して難しめの本は選ばない。
- 自分が興味のあるものを選ぶ。
- 読み進めて興味がわかなくなったら、読むのをやめて次の本を探す。
1つ目のポイント
「難しい本を選んではいけない」ということです。なぜ、8割がた理解できる本が効果的であるのかというと、理解できない(新しい知識の)2割の部分を、文脈で判断して理解することができるからです。だから、辞書で単語の意味をいちいち調べる必要はありません。そして、理解できない(新しい知識の)2割の部分は多読を通して自然と身についてゆきます。読む本を徐々にレベルアップさせてゆけば、どんどん新しい知識を吸収してゆくことができるでしょう。
2つ目のポイント
これは、精読にはない多読の醍醐味です。精読をするときは学校の教科書や参考書で「精読に適した英文」に触れることになるので、必ずしも自分の興味・関心に合った内容であるとは限りません。しかし、多読をするときには、自分の興味のあるものを選ぶことができます。
3つ目のポイント
「つまらなければ最後まで読む必要はない」ということです。私は、読書が大好きなのですが、日本語の本でもつまらなければ読むのを途中でやめ、新しい本を探します。面白い本であれば、必ず最後まで読むことができます。読書好きの人たちはその繰り返しの中で、「自分に合った本を上手に選ぶ力」が養われてゆき、更に読書が好きになってゆくと私は考えています。一方で、多くの読書嫌いの人は、一度開いた本は最後まで読まなくてはならないという考えを持っているようです。そんな考えを持ってしまうと、確かに読書が嫌いになりそうですね。だから、手に取った本が読み進めるほど面白くなければ、すぐに新しい本を探しにゆきましょう。本屋さんだけではなく、学校や町の図書館へも、面白い本を探しにゆきましょう。
おすすめの英語多読本 IBCパブリッシングのラダーシリーズ
IBCパブリッシングのラダーシリーズがイチオシです。
ラダーシリーズが良い理由
- 5つのレベルに分かれている。
- 170冊以上の中から選べる。
- 巻末にワードリストがついている。
- 本文の音声がダウンロードできる。
1つ目のおすすめの理由
5つのレベルの中から自分に合ったものを選ぶことができます。中学校初級の語彙レベルから、英検準一級以上のレベルまで幅広くそろえています。
- 使用語彙
レベル1: 中学校で学習する単語 約1000語
レベル2: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約300語
レベル3: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約600語
レベル4: レベル1の単語+使用頻度の高い単語 約1000語
レベル5: 語彙制限なし
- 英検のレベル
レベル1: 英検4級以上
レベル2: 英検3級以上
レベル3: 英検準2級以上
レベル4: 英検2級以上
レベル5: 英検準1級以上
2つ目のおすすめの理由
170冊以上の中から本を選ぶことができます。クラッシックから現代文学、ノンフィクション、ビジネスと、幅広いジャンルを扱っているので、あたたの興味•関心に合った本に必ず出会えると思います。
3つ目のおすすめの理由
巻末にワードリストがついているので、いつでもどこでも単語の意味を確認できます。レベル1、2では、文中の全ての単語が、レベル3以上は中学校レベル外の単語が掲載されています。わからない単語の意味を辞書で調べる必要はありません。
4つ目のおすすめの理由
全ての本に対応している訳ではありませんが、カバーにヘッドホーンマークのついている書籍には朗読の音声が用意されています。有料にはなりますが、音声データ (MP3形式) をダウンロードして 、リスニング教材として使うことができます。
ラダーシリーズはオンラインでも購入できます
私が読んだラダーシリーズの中から、レベル別に私のおすすめ本をご紹介します。リンク先にもたくさんの本が用意されていますので、自分の興味•関心に合うものを探しに行ってみましょう。
【amazon】日本昔話1-桃太郎ほか
ラダーシリーズLevel1は、使用語彙1000語程度、英検4級以上の方にお勧めです。
【amazon】恋と仕事にスグ効く英語100
ラダーシリーズLevel2は、使用語彙1300語程度、英検3級以上の方にお勧めです。
【amazon】風と共に去りぬ
ラダーシリーズLevel3は、使用語彙1600語程度、英検準2級以上の方にお勧めです。
【amazon】スティーブ・ジョブズ・ストーリー
ラダーシリーズLevel4は、使用語彙2000語程度、英検2級以上の方にお勧めです。
【amazon】アメリカ史
ラダーシリーズLevel5は、使用語彙無制限、英検準1級以上の方にお勧めです。